雑むらさき!

ゴルフ、本、ゲームなどの趣味をメインで書く雑記ブログ

【ゴルフ】教えたがりおじさんの危険性について語る【教え魔はクソ】

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教えたがりおじさんにスイングを壊された男の子の図

ここ長いよ!下まで飛ばしても大丈夫!


「ッシャ!! めっちゃ久々に広い練習場来ちゃったし張り切ってブンブン振り回すゼェ!」


 次のラウンドで60でも切ったろかなぁ〜と、気楽にゴルフ練習場にやってきた一人の青年(アベレージスコア109)の背後に薫陶怪物(ティーチングモンスター)の影が忍び寄る…。

 少しくたびれた上司のお下がりのキャディバッグを担ぎ、3階の自分の打席まで辿り着くと慣れたようにプリペイドカードを差し込んだ後、青年は最初にドライバーを手にとった。


「やべー、今日もドスライスが止まらねぇな。球が飛んでる時間より右のネットを駆け抜けてる時間のほうが長い。40yくらいネット転がってるわ、あれ。……アプローチの練習でもするか」


 ――――短いクラブから順番に練習すんだぞー。

 数球をドライバーで打ち込んだ後、ゴルフを教えてくれた先輩の言葉が頭に浮かんだ。クラブを意外と気に入っている60度のウェッジに取り替える。彼のヘッドスピードなら70yの飛距離で、目標は100yの看板手前にある緑の円と、ハーフスイングで届く小さな疑似グリーンだ。習慣になっていると言ってもいい。彼はキャロウェイの作るリーディングエッジの丸みをとても気に入っていたし、このウェッジで短い距離を打ち分けるのが思いの外得意だった。


 ボールの後ろに立ち、距離感を測りながら2回素振りをする。目標とボールの間に目印を見つけ、ボールに向かって右足から向かいその目印とボールに対してスクエアに構える。

 グリップは握り慣れたオーバーラッピングだ。いつも前に出がちな右肩を直したら後は息を整え、何も考えずにクラブを上げて下ろすだけ、というところで彼の打席の近くまでドスドスシャラシャラという音が近づいてきた。胸ポケットの携帯電話から趣味の悪い鈴付きのストラップを下げた背の低い男だ。

 その男は青年のキャディバッグを見るなり鼻で笑うと、何の断りもなく彼の愛用するテーラーメイドの7番アイアンを抜き取った。シジミにも足らない小さな目でクラブヘッドを確認すると、唖然とする青年に向かって分厚い唇から妙に高いトーンで悠然と言い放つ。


「ン〜〜〜〜〜、チミのスイングにはこのクラブは少し合ってないかな? 少し教えてあげよう。あっ! ほら、そのスタンス! よくないなぁ、実によくない。その構え方では上手くなれないよ~~~~」


 最後に洗濯したのはいつなのだろうか、襟の端が上に折れ曲がった小汚い赤いウェアで突き出たビール腹を隠し、元はベージュのスリータックだったであろう皺だらけの茶色のパンツは一つ目の穴で留めているベルトと一緒に破れるか否かの境目を彷徨っている。

 その男が頼りなさげに揺れる少ない毛髪と煙草のヤニで黄色く染まった歯を見せながら粗雑にアイアンをバックに放り戻すと8番アイアンとぶつかり、ひときわ傷の目立つ7番アイアンがガチリと鳴いた。


 このアイアンセットはゴルフをしよう! と誘ってくれた社長に初めて練習場に連れられた次の週、いてもたってもいられず仕事終わりに駆け込んだ中古クラブショップで購入したものだ。

 何も知らない青年に店員が薦めたものであったが、青年には一際かっこよく見えたのをはっきり覚えている。以来、彼らは1年に満たないゴルフ歴を共に歩んだ相棒同士になった。そういういきさつのあるクラブなのだ。小汚い男が目の前で唾を飛ばしながら何かをまくし立てる間にも青年は、相棒達の泣き声を確かに聞いたのだ。その悲鳴が彼の”スイッチ”を入れてしまった。


「うるせwwww好きなクラブ使わせろやこのハゲどっかいけwww」




うわーーー!言っちゃったーー!え!?!?夢か!!!うわ、こんな時間!遅刻遅刻ぅ!


はい、どうもむらさきです。今回もよろしくどうぞ。



教えたがりおじさんってホント困っちゃう


んもー、ほんと腹立つわー!そもそもクラブを大事に扱えない奴に何を教わることがあるんだっつー話だよな!ホントにさ!

あっ、改めて今回もよろしくお願いしますね!読んでくれてどうもありがとう。

さっきの小話は概ね実話ですね。そうです僕の話です。そこそこ盛ったけど。


というわけで、教えたがりおじさんの話です。

まぁおじさんかどうかは一概には言えないので教え魔なんて呼ばれたりしますね。


とはいえ見た目がイケメン大学生美人OL(数は多くない)、果ては腰が曲がりきって前屈してるおじいちゃん(極端な例です)だとしても、中身が教えたがりおじさんなら教えたがりおじさんです。

いやね、僕も略称とかあったらいいなって思いますよ!?教えたがりおじさんってなげぇなぁって!

でもさ、略しすぎるとO(教えたがり)O(おじさん)でOO(オーオー、ダブルオー)になるじゃんさ!

思い浮かぶの血液型か刹那・F・セイエイだけじゃん!僕はガンダムじゃないしさ!なりたいけど!ガンダム!


ですのでこの記事では一貫して教えたがりおじさんで行きます。にしても教えたがりおじさんってなげぇな。



教えたがりおじさんの概要


被害に遭ったことのない人にはピンとこないかもしれないので、まずは教えたがりおじさんが何者なのかってところから説明します。


                                    

教えたがりおじさん(英語:f××kin a××hole)とは、ゴルフ練習場で練習するゴルファーのスイングを眺めては「君、一人?ゴルフ教えてあげようか?」「あーだめだめ、そんなんじゃ上手くなれないよ、ここはこうして」「私は〇〇プロを教えたこともあるんだ、アドバイスしてあげよう」「おしいね〜、とあるポイントだけ直せばすぐ上手くなるのに。知りたい?」などの切り口で、頼みもしないアドバイス、またはレッスンを行おうとする者の総称。

おじさんと表記するがその者の老若男女は問わず、コースのラウンド中にも同伴プレイヤー、キャディとして現れることもある。なお、ルール上厳密には同伴プレイヤーだった場合はアドバイスがある度そのプレイヤーに2打罰を宣言することができる。

 

-Violetpedia- 


ということでですね、簡潔に言うと頼んでもいないのにゴルフ教えようとしてくる人のことです。

控えめに言ってもクソです。クソとまで断言する理由は後ほど。


そんなやつおらへんやろwwwww馬鹿かwwwwwwって思ってるやつおるな?


いるんだよ!!!今は大丈夫かもしれないけど、今後90~120以上くらいのスコアでラウンド回るくらいで過ごしてたらそのうちエンカウントするから!少なくともスイクンよりエンカウントするから!!



ポケモンわかんないって人はさ、行きつけの練習場を会社だと思ってみて。

お局様ってあなたの部署だけにいるわけじゃないじゃん?

100人の会社ならきっと5、6人いるじゃん?

教えたがりおじさんもたぶんそんな感じ。煙たがられ方も同じ


被害者の会のみなさんお疲れ様です


もうね、遭遇しちゃった人は皆さんお冠のことと思います。ええ、わかりますよ。僕も仲間です。

ああ、どうもこんにちは。あなたもですか、ついさっき……それは辛かったですね。なるべく早く忘れちゃいましょう。


被害者の方の7割はゴルフを始めたばかり、もしくはそんなにお上手ではない女性です(一切調べてない)

声をかけやすく、逆ギレしても泣き寝入りしてくれると思っています(たぶんね)


残りの3割がゴルフが下手くそな男性になるのですが(根拠もなにもない)、そこが奴らの基本的な獲物の選び方です。


そうです、奴らは自分より下手くそっぽいやつに絡みます。


じゃあそっこー上手くなればよくね???ってそんな簡単じゃねえわ!

現実そんな簡単なら僕だって60前半でラウンドして松山英樹くんとオリンピック出るわ!ちくしょう!


それでは先ほど思いっきりクソと断言してしまったことについてお話します。


厳密に言うと練習場に出没する教えたがりおじさんのことになりますね。

一人予約するとか試合に出場しない限り同伴プレイヤーって知り合いだと思いますので。



教えたがりおじさんが害悪な理由


練習場で声をかけてくるおじさんのほとんどは、


あなたのことをまったく知らない赤の他人です。


あなたのことなんてこれっぽっちも考えてません。


自分の優越感のためにあなたの楽しい時間を搾取しています。



わあ、クソだね~。


次は僕たち私たちに直で影響がでるデメリットです。


考え方の押しつけ、自分を否定されることでゴルフへの意欲が減衰する



「わぁ、初めて一人で練習場来ちゃった!あみちゃんとの初ラウンドもうすぐだし、がんばるぞい!」


なんて女の子がいるとしましょう。別に男の娘でもかまいやしません。好きに想像してくれ?

自分なりに教わったことをひとつひとつ意識しながら頑張っているところに教えたがりおじさんが現れます。


「君ひとりなの?私がゴルフを教えてあげようか?あーそんなんじゃだめだよ、ちがうちがう」


知らねえ小汚いおっさんにいきなり話しかけられ散々言われてマジでかわいそう……。そんな状況に巻き込まれた女の子の大半はこう思うことでしょう。


「いきなりなに?この人、気持ち悪い」

「頼んでもいないのになんで余計なこと言うんだろ……」

「私ってそんなにダメなのかな、先輩からは筋がいいって言われたのに」

「私ってそんなに笑われるほど変なスイングなのかな」

「練習場行くと変な人に絡まれる、行きたくないな」


「ゴルフ、楽しいと思ったのにもう嫌だな、やめちゃおうかな……」



やめないで!!!!!(´;ω;`)


世の中十人十色、大人しい男女、気丈な男女色々でございます。

気を強く持って頑として自分を曲げないうずまきナルトみたいな人であれば教えたがりおじさんは螺旋丸で即退場でしょう。

そのまま僕と一緒にゴルフがんばりましょう。目指せアンダーパー!


しかし、しょーもない奴の身勝手な言い分にもつい優しく耳を傾け、自分から嫌だとなかなか言い出せない人もいます。

こういう押しつけの意見のせいでせっかく明るいゴルフライフが待っているというのに、頓挫してしまう人が少なからずいるということです。

僕たちの将来のゴルフ仲間になるかもしれない人が心折られている現実があります。

僕はそんな目にあった人たちもひっくるめて楽しく一緒にゴルフしたいんや!!


自分の中で固まってきたスイングを壊され、元に戻らなくなる。


ゴルフは再現性のスポーツです。毎回同じ動作を行うことで毎回同じように球が飛ぶ、という考え方です。

実際は同じスイングなんてできません。

コースに出れば同じライなんて無い(練習場のように平らなところはあまりありません)し、ゴルフは再現性のスポーツであると同時に、精神面が大きく左右するスポーツでもあります。


ただでさえ難しいスポーツだというのにアマチュアの我々が、


(今朝のうんこはキレが悪かったな…ケツかゆい、むずむずする)

(すげーおしっこしたい。でも次のトイレ3ホール先だわ!やべえ!)


こんな精神状況で同じスイングなんてできなかろう!!(大真面目です)

でも、限りなく同じスイングに近いところまではもっていけます。プロはそういう世界で戦っています。

しかし、プロでも毎回完璧なスイングをすることはほぼできないということを前提とさせてください。(もちろん諸説あります)


「よし、狙った方に飛んだ!だんだん良くなってるなあ!ゴルフ面白すぎる!」


そんなゴルフを始めて半年、少し形になってきたのでは!とますますゴルフ欲が増してきた新社会人の男性がいるとしましょう。

この時期はですね、それはもう楽しいです。ゴルフ以外のことあんま考えません。傘で素振りとかホントやっちゃうの。


そんなゴルフ脳に染まり始めた時期のハッピーな彼にも教えたがりおじさんの魔の手はもれなく伸びてきます。


「あーおしいな、右膝がおしい」

「うわ!そのテイクバック!〇〇プロもそれで長いこと悩んだんだよ~。直したほうがいい!」

「君にはそのグリップは合ってないよ。私が言うんだから間違いない」


こんな感じで襲いかかってきます。


気にしなきゃいいって?

いえ、絶対気になります

スルーできる強靭な精神が欲しい。すでに手にしている人は絶対に手放さないことです!


「いや、上手い先輩に教わったことと違うし」

「気にしない気にしない。オレはオレで練習するんだ」


そう思いつつも、すっと耳に入り込んだ異分子は寸分の狂いもなく、あなたが自分なりに頑張って固めてきたスイングを破壊します。

元のスイングに戻すのはとても大変です。新しくより良い形を目指すことになるかと思います。

プロでも些細なことでイップスになってまともにクラブを振れなくなることはザラにあるんです。

人によっては治らない傷を今後のゴルフライフに刻まれることだってあります。


何よりこのパターンのクソなポイントは、


問題点だけ指摘して、解決する方法を教授してくれることはあまりない。


というところにあります。

君のスイングのここが変だよ、直さないとダメだよ、というばかりで投げっぱなしです。

こうしたら直るよ、というとこまでそもそもいきません。僕もこのタイプのおじさんに襲われた経験があります

た~~~~~まに、こういうスイングにしたほうがいい、この点を直すといい、などと先を示すおじさんもいますが、

教えたがりおじさんは所詮なんの資格も持たないアマチュアのおっさんです。

数発打ってるの眺めただけでその人にベストなスイングを提示できるならもう神様ですよ。しかも無料だし。

世の中のティーチングプロは全員廃業です。

教えたがりおじさんさえいれば日本はゴルフ世界一になれます。


でもそんな現実は存在しないですよねえ?

つまりです、どう転んでも教えたがりおじさんはクソということになります。Q.E.D.



そもそも本当に上手い人はアドバイスを押しつけない件について


はい、そういうことです。


上級プレイヤーと呼ばれる内の紳士なゴルファーという人種は、そもそも求められない限りアドバイスや指導を行いません。

別にゴルフの先生やってるわけじゃないからね。僕らと同じプレイヤーの一人ですから。


僕がとあるシングルプレイヤーの方にお話を伺った際に次のようなことをおっしゃっていました。


曰く、「何よりその人のスイングを無理に壊したくない。

一生そばについて教えるならまだしも、その場のアドバイスでその人のゴルフを一生狂わせる可能性もある。なるべくそのようなことはしたくない。

そもそも私のような若輩がゴルフを語るのはおこがましいことだとのことです。


尊い。


まあですね、上級ゴルファーの方々に教えを請う時は、ぐいぐい行かないことですかね。

僕らと同じ人間ですからね、色んな人がいますから。ゴルフへの姿勢もそれぞれです。

あと、〇〇さんならこういう時どう打ちますか?という感じで聞くといいかもです。

プレー中のアドバイスは本来ダメなことなので、その日の同伴者様との空気を読むことが大切ですよ~!

試合中とかはもっての他だからね!一応ね!


とりあえずのまとめ


まずはここまで読んでくださってありがとうございました。

本当はおじさんの追っ払い方についても書くつもりだったんですけど、恨み辛み書いてたら6000文字とか行ってるもんで別の記事に書くことにしました(笑)

とりあえずは教えたがりおじさんの危険性を訴える記事ってことになりますね。たぶんわかってもらえたかと思います。


断り方、撃退法の記事が完成したらリンクで繋ごうと思ってます。


そして、もう一点教えたがりおじさんについて書こうと思っていることがあります。

僕も含めたみなさんが、周りのゴルフ仲間に対して親切心から教えたがりおじさんになっていませんか?という記事です。

そちらも合わせて読んでもらえたらとても嬉しいです。よろしくお願いします。


むらさきでした。では、また。